研修旅行に向けた北海道歴史文化講演

1月30日水曜日、礼拝の時間に 一般財団法人北海道歴史文化財団 業務執行理事営業本部長でいらっしゃる松井則彰様にお越しいただき、北海道の歴史文化に関する講演をしていただきました。

まず、研修旅行で訪れる北海道の地名を紹介してくださり、札幌や登別などはアイヌ語に由来する地名であること、千歳や鶴居などは暮らしとの関わりや自然の地名であること、伊達や北広島は移住元の地名や移民の名前からつけられた地名であることをたくさんの写真や古地図を参考にしながら説明してくださいました。また、北海道のアイヌ文化と開拓について、当時を描いたとされる屏風絵を見ながら解説していただきました。現在我々が考えるアイヌ文化とは、13~19世紀前半に、アイヌが倭人や樺太の人々と交易を行う中で少しずつ変化し形成されたものだということを教えてくださいました。

生徒の学びの記録(ベネッセ マナビジョン ポートフォリオ)には以下のようなものがありました。

・元々居た民族の文化が、1番大切な地名に現れているという部分を興味深く感じました
・どのようにアイヌ語から日本語へ翻訳したのか知りたいと思った
・消えつつあるアイヌ文化を再び蘇らせ北海道がより北海道らしくいられるようみんなが理解し尊重することが大切だと思った
・北海道研修旅行に行って自分の目や耳で確かめて自分の知識を確かなものにしたいと思う
・北海道を授業で深く学ぶ機会がこれまでになく、今日も少ない時間の中で北海道についてたくさん教えていただけたのでよかった
・講演を聞いて、その頃を想像したり、発展していく様子や、名残を知ることができて、とても面白かったです
・函館の郷土料理であるくじら汁の主要の材料はくじらであり今くじらの捕虜が制限されているのに、なぜまだくじら汁が飲めるのかが疑問である

このような、生徒が率直に考え今後の学びにつながる機会を与えてくださった松井則彰様に深く感謝するとともに、ご紹介いただいた公益社団法人北海道観光振興機構 誘客推進事業部広報・国内プロモーショングループの田中洋一次長にも厚く御礼申し上げます。来年度北海道研修旅行を楽しみにしている生徒たちが「旅行」ではなく名実ともに「研修旅行」となるように今後も様々な学びの機会を提供していきたいと思います。(高1担任 横地)

  • 講演の様子

  • 講演の様子

  • 講演の様子

  • スライドの例