愛知学院大学経営学部教授 関 千里先生による総合探究の授業を実施

3年生総合探究の授業に、愛知学院大学経営学部教授・関 千里先生が来てくださいました。

まずは、最近よく耳にするSDGsに関する講義を受けました。 SDGsの前のMDGsのお話やSDGsとは何なのか?17の目標と169のターゲットだけでなく、特徴も詳しく教えていただきました。

SDGsとは、世界中の人々だけでなく動物や植物も含めて誰一人取り残さない(包摂性)取り組みであるということ。経済・社会・環境のバランスを大切にした持続可能な開発であるということ。等々、関先生ならではのユーモアたっぷりの語り口で、あっという間に時間が過ぎていきました。

講義の後、クラスが10チームに分かれてSDGsカードゲームに参加しました。各チームごとの目標を達成させ、より良い2030年を目指します。そのために持っているお金や時間をどう使えばいいのか話し合い実践していきます。
前半戦ではチームの目標だけに夢中になってしまい、経済・社会・環境のバランスがとんでもないことになっていました。後半戦ではクラス全体に目を向けられる人が増えてきて、時間やお金を分け与えたり、目標達成のための手助けをしていました。最終的には社会・環境も随分と復活し、納得のいく2030年を迎えられたように思います。

生徒たちはこのゲームを通じて、様々な感想を述べてくれました。「1つの事業を実行すると、経済・環境・社会に何かしら影響を与えることを実感した。」「1つのプロジェクトでは大したことができないと思っていたが、たくさんのグループが改善の努力をすることで大きな影響が出た。改めて協力の大切さに気が付いた。」「何かを変えるのなら全体を考えなければバランスが崩れてくる。力あるものだけの声が反映されると全体の統制が取れなくなる。小さな声にも耳を傾け、互いの目的に互いに近づけるよう努力することが大切である。」どれも机上の学習のみではなかなか得られないものばかりでした。お忙しい中高校まで来てくださった関先生に改めてお礼申し上げます。