研修旅行に向けた北海道事前研修グループプレゼンテーション

高校2年生5月に実施される北海道研修旅行を、より「探究活動化」させるしかけとして、3学期においてグループ毎に事前学習を続けてきました。Classiにて現段階の研修旅行コースを共有し、その中で興味関心のある土地や文化についてまとめるのみならず、現地にて調査したいと思う課題や、新たな疑問(仮説)とその実証方法についてLHRの時間に発表をしました。

生徒の学びの記録(ベネッセ マナビジョン ポートフォリオ)には以下のようなものがありました。

「研修旅行事前学習のプレゼンをした。私たちの班はアイヌの文化、歴史と登別地獄谷について調べた。どちらも1回は聞いたことのある言葉だったが、詳しく説明できるほどの知識ではなかった。そもそもアイヌとは何かという疑問からどのようにしてこのような民族が出来たのか、どのように生活を送っていたのかと次々と疑問が生まれた。
一方、登別地獄谷は地獄という言葉が入っているので怖くて熱そうなイメージを最初抱いた。そこから何故こんな名前がつけられたのか、いつどのように出来たのかというように自分がはじめに疑問に思ったこと、イメージから新たな疑問を次々と増やしていった。パワーポイントを作っていく中で、1番苦労した事は誰が見ても分かる物を作ることだった。文字ばかりのパワーポイントにしてしまうと理解がしづらいプレゼンになってしまう。だが、画像ばかり載せるのも良くないと思った。説明と画像を程よい具合にするのがとても難しかった。発表を終えて、班一人一人が分担して自分なりの考えが上手くみんなに伝えられたのではないかと思った。
他の班の発表を聞いていて、ただパワーポイントに書いてあることを読むだけではなく、重要な所を文字の色を変えて強調されていたり、画像を程よく貼ってイメージしやすくされていたりなど工夫が沢山されていてどれも素晴らしい発表ばかりだった。
来年の研修旅行では、事前学習で調べていて疑問が残ったままのものが解決できるように現地に行ってもう一度詳しく調べたいと思った。」(F12 4班)

「2月13日(水) 私達の班は、アイヌ民族について各々が調べたいことを手分けしてまとめた。私はアイヌ語についてだった。 日本語とアイヌ語は全く別のものとされており、現在は話すことが出来る人はごく僅かだと言われている。だが、ラッコやトナカイなど、私達に聞き馴染みのある言葉がアイヌ語がルーツだと知った時は驚いた。 発表の際に使用するパワーポイントを作成する時、どうしたら相手に言いたいことが伝わるのかを考えた。私はいつも文字が多くなってしまい、上手くまとめることが出来ていなかったため、今回は図を取り入れ、文字は少なくした。しかし、いざ発表するとなると緊張してしまい、早口になってしまった。また、アイコンタクトを取ることが出来ず、一方的に話している感じになってしまった。 今回のグループ学習で、同じ班の人と協力する大切さ、そして班長として班をまとめていく大変さを学んだ。これから発表する場が増えると思うが、今回の反省を生かし、人前でも物怖じせずに堂々と発表出来るようになりたい。」(F13 1班)

「私たちの班のテーマは、「北海道の経済と気候」であった。北海道の経済に関しては、オーストラリアと同じくらいの経済力があり、しかしながら共働きの率が高く本土と同じくらいの物価であることが分かった。これを選んだ理由は、2年生になったら研修旅行に行くため、あらかじめ経済のことを知っておくことで、研修旅行で北海道に行った際により意味のあるものにしたいと思ったからである。今回調べてみて生まれた疑問は、なぜ北海道がオーストラリアと同じくらいの経済力があるのか不思議に思った。研修旅行に行く前に、論文等を読むことでこの疑問をこれから検証していきたい。発表方法に関しては、もっと入念に準備をし、原稿を見ながらではなくパワーポイントのスライドを見ながら発表できるようにしていくことが課題だと感じた。今後の発表においては、このことを意識してプレゼンテーションを行っていきたい。」(F14 2班)

これら生徒たちの発表データは、Classiなどで「事前研修資料集」として集約されます。新クラスが決定すると、研修コースが決定されます。その時に、この「事前研修資料集」を元に、新たなクラスメイトと、新たな疑問(仮説)と実証方法を考案し、現地の班別研修時間などを活用して調査などを行っていきます。本日の生徒たちの発表を見て、名実ともに「研修旅行」となるに違いない、そして本校の「新しい」研修旅行をこの生徒たちと担任の先生たちが作り上げていくに違いないと確信するひと時でした。(高1学年主任 五十嵐)

  • 12組 パワーポイント資料の一枚

  • 12組 発表の様子

  • 13組 パワーポイント資料の一枚

  • 13組 発表の様子

  • 14組 パワーポイント資料の一枚