高校1学年 教員プレゼンテーション

「挑戦」を指導目標の一つに掲げる本校において、高校1学年は1年間に渡って、講堂の礼拝の時間に担任団によるプレゼンテーションを行ってきました。生徒たちに対して模範を示すとともに、「次は君たちの番だ」というメッセージを込められたプレゼンテーションは、内容として多岐に渡りました。1月9日には英語科の吉戸教諭と保健体育科の飛田教諭による、学年の締めくくりとなるプレゼンテーションが行われました。

生徒の学びの記録(ベネッセ マナビジョン ポートフォリオ)には以下のようなものがありました。

「今日は飛田先生のプレゼンテーションを聞いた。そのプレゼンテーションの中で1番印象に残ったことは、失敗は成長の材料になるということ。質疑応答の時にも経験がとても大事だと言うことをおっしゃっていた。 飛田先生は高校2年生、夏の大会の4回戦で愛工大名電高校と戦った。その試合は延長までもつれ0アウト満塁サヨナラの場面となった。そこで飛田先生の守るレフトへ浅いフライが飛んだ。そこから本塁へノーカットで投げればタッチアップを刺せたかもしれない。しかし、飛田先生は中継を使ってしまい、サヨナラとなってしまった。 この飛田先生の経験から学べることは失敗を恐れて何もしないことが1番いけないということ。失敗は次に繋げることができるけれど、何もしなかったら次に繋げることすらできないことがわかった。 今日のプレゼンテーションを通して野球や挑戦することへの考え方が変わった。今までは「失敗をすることがいけない。」と弱気になっていたが、その弱気になって何もしない状態がいけないのだと思った。 なので、これからは失敗をしてもいいからなんにでも挑戦していきたい。そして失敗してもその経験を成長するのに生かしていきたい。」

以下は質疑応答の際に質問した生徒のポートフォリオの内容です。
「1月9日の講堂礼拝で飛田先生のプレゼンテーションがありました。しくじり先生というテーマで先生自身の失敗体験から学んだ事を発表されていました。初めに、先生が過去に患った怪我がとても多くびっくりしました。怪我が立て続けに続くと嫌になって挫けてしまう人も少なくはないと思いますがそれでも諦めずに野球と向き合って続けて来て大学まで続けてこられたのだと思いました。夏の愛工大名電戦での10回裏無死満塁から自分の判断ミスで負けてしまった事はとても悔しくて、一生忘れる事はできない事だと思います。それでも先生がおっしゃっていたように「成功の反対は失敗ではなく何もしない事」。失敗したとしてもそこから何か学ぶ事や感じられる事がたくさんあるので、恐れて何もしないのではなく、まずは挑戦してみる事がとても大事だと感じました。」

また、登壇した飛田教諭は次のように振り返りをされています。
「講堂礼拝時のプレゼンテーションを通して、過去から現在の自分と向き合い、未来にどのように繋げていけばよいのかが明確となりました。これまでを振り返る中で、学生時代から多くの方々に支えて頂いたことに改めて気付きました。感謝の気持ちと同時に、次は大人になった私が様々な場面での恩返しや、社会貢献に努めていきたいという想いが更に強くなりました。今後、生徒の皆さんは様々な場面において人前で発表する機会が増えます。人前で発表することに苦手意識を持っている方もいるかと思います。しかし、相手に伝わるように自分の考えをまとめ、発表することは、自分を見つめ直すためにも大変良い機会になるでしょう。」

この担任団プレゼンテーションは本校初の試みであり、「挑戦」の一つの形でした。教員が自らの「ミッションピラミッド」を意識し、挑戦する姿に生徒の多くが鼓舞されたと思います。生徒たちのプレゼンテーションが今から楽しみでなりません。(高1学年主任 五十嵐)

  • 吉戸教諭によるプレゼンの様子

  • 飛田教諭によるプレゼンの様子

  • 生徒からの質疑応答

  • 生徒からの質疑応答