北九州探訪 3年研修旅行

11月7日から10日までの4日間、3年生が研修旅行に出かけました。福岡・佐賀・長崎の三県を巡る北九州探訪の旅です。

第1日目はまず新幹線で博多駅まで移動です。観光バスに乗り換え、鴻臚館(こうろかん)跡の見学からスタートです。鴻臚館は飛鳥時代から平安時代にかけて使われていた迎賓館にあたる施設で外交の窓口として重要な役割を果たしました。近年発掘され、一般の人も見学ができるようになりました。次に訪れたのは今年世界遺産に認定された「神宿る島」で有名になった宗像大社の辺津宮(へつぐう)。世界遺産に認定されたこともあってか昨年に比べ参拝に訪れる人がとても多く見られました。この後長崎まで移動し宿泊。ホテルからは夜景がきれいに見られました。

第2日は世界文化遺産として認められた「軍艦島」(端島)見学クルーズから始まります。船に乗ること50分。明治から昭和にかけて、エネルギーとして大きな役割を担っていた石炭を掘り出すことで栄えた島です。エネルギー源が石炭から石油へ移ったことにより、1974年に閉山され今では無人島。当時の建物などは風雨にさらされながらもそのまま残されています。建物の崩壊などの危険もあるため、限られた地域のみではありますが上陸が許され見学することができました。当時の産業の一端を知ることができました。
その後は長崎市内をグループごとに見学。長崎名物の食事をとることもできました。
グループ学習の最終目的地は長崎平和公園。ここでは花や全員で折った千羽鶴を献納した後黙祷し、戦争・原爆で亡くなられた方を追悼しました。また原爆資料館では原爆の恐ろしさを知ることができました。

3日目はまずハウステンボスへ。ここではグループごとに行動し、楽しい時間を過ごすことができました。そして吉野ヶ里遺跡公園へ。ここは1980年代に工場団地誘致計画から発見された弥生時代の集落の遺跡です。復元された建物や死者を埋葬した甕棺(かめかん)などを見学し、弥生時代の生活を想像することができたのではないでしょうか。この日最後の見学地は大刀洗(たちあらい)平和記念館。福岡県筑前町にある歴史資料館で、旧日本陸軍九七式戦闘機、旧日本海軍零式艦上戦闘機をはじめ、大戦(太平洋戦争・大東亜戦争)中の資料約1,800点が展示されています。特攻隊員として出撃していった多くの人たちの遺言書や遺影も展示されており、戦争の悲惨さをここでも感じ取ることができました。

4日目最終日。福岡県へ戻り、学問の神様として知られる太宰府天満宮へ。ここでは参拝する生徒、そしてお守りを買い求める生徒の姿が見られました。また多くの生徒が九州土産を購入していました。

4日間の研修旅行は歴史学習や平和学習のために大きな意義のあるものでした。また生徒たちにとっては中学生活の大きな思い出となりました。

  • 宗像大社にて

  • ホテルでの楽しい食事

  • 軍艦島へ出航

  • 長崎市平和公園にて

  • ハウステンボスで楽しい時間

  • 吉野ヶ里遺跡見学

  • 大刀洗平和記念館

  • 太宰府天満宮