有意義な3日間(新入生オリエンテーション合宿)

4月26日から28日までの3日間、入学したばかりの1年生が関西方面へ「新入生オリエンテーション合宿」に出かけました。

1日目はまず大阪万博記念公園にできた「Osaka English Village」へ。ここでは「TVスタジオ」「クッキング」「ホワイトハウス」「警察署」「農村」「化石掘り」「GYM」などといった20種類以上ある場面ごとのブースで、それぞれネイティブの外国人と英語でおしゃべり。30分区切りで5カ所のブースを周り、計150分の英語体験をしました。小学校の英語活動でも英語体験はしていますが、「外国の人と直接会話をするのは初めて」という生徒も何人かいて、本格的な英語学習が始まったばかりの1年生にとってはとてもよい刺激となりました。「とても楽しかった」と帰ってくる生徒ばかりでした。

2日目は京都市内の「平安神宮」「京都国立近代美術館」の見学。
お昼には曹洞宗開祖の道元禅師も修行した比叡山延暦寺に到着。これより1泊のお寺での修行体験の始まりです。
まずは広い境内でのスケッチ。少し涼しい風に吹かれながら、いくつものお堂が木立の中に建つ、延暦寺のピーンとした雰囲気をまず感じ取りました。
スケッチ後は宿泊する延暦寺会館に移動し、開校式。そして初めての座禅体験です。座禅の意味や方法をお坊さんから教えていただいたあと、約30分間の座禅をしました。気持ちを引き締めるために「禅杖」で背を打たれる音が、何回も響き渡りました。終わった後は、しびれた足を伸ばしながらホッとすると共に、やり終えた満足感にあふれる生徒の顔がありました。

食事はもちろん精進料理。先生からお寺での食事の意味や作法について教えていただき、慣れない手つきでしたが、緊張感を伴った食事となりました。普段の楽しい雰囲気の食事とは少し違った食事風景になりました。夜はお坊さんからの法話を聞きました。

翌朝は早起きして根本中堂で行われる朝のお勤めに参加。薄暗いお堂の中で聞こえてくるお経の中には学校での礼拝で読む「般若心経」もあり、仏教への心のつながりは深まったようでした。

比叡山での修行体験も終了し、3日目は比叡山延暦寺をあとに、琵琶湖博物館の見学に出かけました。1年生はこれから始まる土曜講座では「環境」を大きなテーマにして、研究活動に取り組みます。琵琶湖をメインテーマに、その歴史、自然環境、人々の暮らしとの関係などの展示を見ながら、環境を守ることの難しさを少し感じることができました。今後の研究活動に生かされることでしょう。

3日間を通して、新しいことに触れたり、様々な体験をしたりすることができ、とても有意義に過ごすことができました。しかし、何より一番よかったのは学級の仲間とのつながりが深まったことです。「少しでもいいから学級の全員と話をしよう」そんな呼びかけが担任からもありました。入学してまだ3週間。やっと少しずつ友達の輪が広がり始めたところでしたが、この3日間でそれがぐっと広がりました。収穫の多い3日間でした。

  • 英語でクッキング

  • 延暦寺でスケッチ

  • 坐禅体験

  • 精進料理の作法

  • 学級の仲間とゲーム

  • 本物の骨にさわる(琵琶湖博物館)